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【保護者必読】技能連携校なら「高校卒業」が楽になる?仕組みと注意点を徹底解剖

2025/12/14



【保護者必読】技能連携校なら「高校卒業」が楽になる?仕組みと注意点を徹底解剖

「料理やファッション、IT技術を学びながら高校を卒業できる」

そんな魅力的な言葉で紹介されることが多い「技能連携(ぎのうれんけい)制度」。

「勉強が苦手でも、好きなことなら続けられるかも」と、希望を感じる保護者様も多いでしょう。

確かに、専門技術が身につく素晴らしい制度です。

しかし、実は不登校の経験があるお子様にとっては、逆に卒業へのハードルが高くなってしまう「落とし穴」も存在します。

今回は、パンフレットにはあまり大きく書かれていない「仕組みの注意点」と「リアルな費用」について、徹底的に解剖します。

1. 技能連携制度の「仕組み」とメリット

まずは基本のおさらいです。

技能連携制度とは、通信制高校に在籍しながら、同時に「高等専修学校(専門的な技術を学ぶ学校)」にも入学するスタイルのことです。

最大のメリットは、「専門科目の授業が、高校卒業のための単位になる」ということ。

法律(学校教育法施行規則)により、最大36単位まで、専門学校での学習を高校の単位として認めることができます。これは卒業に必要な74単位の約半分にあたります。

「レポート勉強」の負担が減り、「実技」で単位が稼げる。

これが、この制度が「卒業しやすい」と言われる理由です。

2. 【最大の注意点】「授業に出席」しないと単位は取れません

ここが今回、一番お伝えしたいポイントです。

メリットばかりに目が行きがちですが、技能連携校(高等専修学校)には、全日制高校と変わらない厳しいルールがあります。

それは、「授業に出席することが単位修得の前提である」ということです。

通信制高校の本来の学習スタイルは「自宅学習(レポート)」が中心で、毎日学校に行く必要はありません。体調に合わせてマイペースに進められるのが良さです。

しかし、技能連携先である高等専修学校は、基本的に「週5日、朝から通学して授業を受ける」学校がほとんどです。

つまり、「朝起きて、電車に乗って、教室で授業を受ける」ことができなければ、単位はもらえません。

休みすぎて出席日数が足りなくなると、単位が取れなくなり、結果として高校も卒業できなくなってしまいます。

不登校だったお子さんにとって、いきなり「毎日通学」を義務付けられることは、想像以上に大きなプレッシャーになります。「好きなことなら通えるはず」と期待しすぎると、途中で通えなくなり、挫折してしまうリスクがあるのです。

以前の記事でも触れましたが、毎週決まった時間に通うスタイルは、不登校経験者には向いていない場合が多いのが現実です。

3. 技能連携校にかかる「費用」の目安

もう一つ、現実的に考えておかなければならないのが「お金」の話です。

技能連携制度を利用するということは、「通信制高校」と「高等専修学校」の2つの学校の学費を払うことになります。これを「ダブルスクール」と呼びます。

費用の目安は以下の通りです。

通信制高校の学費:

就学支援金を利用した後で、年間数万円~20万円程度(※学校により異なります)

高等専修学校の学費:

年間80万円~100万円程度

これらを合計すると、年間100万円以上かかるケースも珍しくありません。

さらに、調理や美容などの分野では、制服代や実習道具代、教材費などが別途かかります。

「後で予想しなかった追加費用」に驚かないためにも、必ず入学前に「制服代や実習費も含めた総費用の見積書」をもらうようにしてください。

まとめ:お子様の「現状」に合わせて選ぼう

技能連携校は、「毎日元気に通学できる体力」があり、「専門分野を学びたい意欲」があるお子様には、最高の環境です。

しかし、「今の段階では、毎日通えるか不安…」という場合は、無理をしないことが大切です。

まずは、通学日数を自由に調整できる「通信制高校+サポート校」という選択肢から始めて、徐々にペースを作るのも賢い方法です。


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